「お待たせしました」





「わー!美味しそう!!」


「ありがとうございます


では、ごゆっくりどうぞ」




店員さんは愛想のいい女の人だった





ふわりと優しく微笑んで戻って行った









それを見ていたら、横からつんつんと突かれた





「なに?」






「…なんでもない」






頬を膨らませ拗ねたように言う麻遊に俺は首をかしげていた









「遥翔も案外鈍感だねー」


「は?」


「麻遊も焼きもち妬かないの!」


「別に……」





ますます意味が分からない






俺、鈍感じゃないし



麻遊が何に対して焼きもち妬いているのかもわからない