「ギリギリセーフだぁ……」 「ほんと、明日からは絶対寝坊しないでよ?」 「は、はい……ごめんなさい」 目覚まし時計3台もセットしたのに起きられなかった私はこれからどうしたらいいのかな……はぁ。 私と加恋は息を切らして教室へ入った。 汗をぬぐいながら自分の席に向かう。 すると――― 「なぁ、悠。倉持、超ウケるんだけど」 バカにしたような笑い方で私にわざと聞こえるような大きい声で言った小柄な男子。