─────────澪、なんて。




呼んじゃ、だめだよ。




私はバカだから、
こんなの初めてだから、
一々喜んじゃうよ・・・




苦しいよ、先生。




「 ・・・・悪い 」




ポン、ポン、と一定間隔で
優しく背中を叩かれて
私はきゅっ、と目を閉じた。




「 名前呼ばれるの嫌だったか 」




ふるふると首を横に振って
先生のスーツの裾を小さく掴んだ。