「 ・・・・なお、と 」




声が震える。
いつだって傷つくのは
女の子だって保健の先生は
言っていたけど、




先生だって震えてる。




傷つけたことを後悔して
自分を責めて、




・・・・・・先生も、傷ついてる。




「 子どもが、・・・子どもが
  直斗の子だったら・・・・
  愛さんのところに行く、の? 」




話を聞くことは、
過去を知ることは、




真実を知らされることは、




怖くて、不安で、
押し潰されそうになる。




「 ・・・・澪? 」


「 戻ってきてって、愛さんが泣いたら
  先生の体は動いちゃうの・・・? 」




だけどきっとそれ以上に
私が怖いのは・・・・・