白と黒はすかさずヤジを飛ばす。 「そんな、アホみてぇなこと言ってんじゃねぇ」 「それは不可能、ですね」 なんか、こいつら腹立つ。言ってること腹立つ! 「良いんだよ。そっちの方がやりがいがあるだろうからな」 転校生は、目を輝かせて言った。 …へぇ、この転校生言うじゃねぇか。無理なことを。 だが、光を込めたその目に、表情に身震いがした。 ―こいつは、俺のつまらない学校生活を変えてくれる、そんな気がした。