一方的にあたしが
話しかけているうちに
学校へ着いた｡
学校へ着いた途端
あたしの陽翔との幸せな登校時間は
一気に崩れ去った
｢きゃぁ――!!!!陽翔くん!!!おはよ!!!｣
｢広瀬せんぱ～い!!!!おはようございま～す☆｣
陽翔の隣にいたあたしは
女の子の群れにぶっ飛ばされた｡
もうこれは恒例の儀式だよね｡
はぁ～…
深い溜め息をついていると
ポンと誰かに肩を叩かれた｡
｢李菜!おはよ｣
｢蓮!!!おはよ｣
安西 蓮《ｱﾝｻﾞｲﾚﾝ》
あたしの元カレ｡
フラれて泣いた原因の１人(笑)
でも蓮とは別れたけど
今ではホントに仲の良い
男友達って感じ☆
｢毎朝毎朝、広瀬も大変だね～｣
｢だよね～てか彼女のあたしが横にいるのに!周りの女の子の寄ってきよう!!!お前なんか彼女とは認めませ～ん!!!って言われてるようなもんだよね(泣)｣
｢ははっ!!!心配?｣
｢そりゃ～…だって…ね?｣
｢しょうがねぇ～な～ちょっと協力してやるよ!｣
そう言うといきなり蓮が
後ろから抱きついてきた｡
