「何者かに……殺された!」
「は……っ?」
衝撃的すぎるその一言に、思うように声が出なかった。息も出来ない。
──ドクン、ドクン、ドクン。
自分の激しい動悸だけが、すぐ耳から聴こえるようだった。
──ドクン、ドクン、ドクン。
おばさんが殺された?はっ?おじさん、何を……言って……?
──ドクン、ドクン、ドクン。
「おじ……さん……。何者かに……殺された……って……?」
──ドクン、ドクン、ドクン。
「……俺の言うことも聞かずに……里桜を捜すって1人で飛び出して……それで……背後から……刃物で……。さっき、警察から……連絡が……」
──ドクン、ドクン、ドクン。