でもね、やっぱり側に桐生さんがいないと、私、ダメみたいなんだ。だからね、あと1つくらい、何かを望んでも……いいよね……?
ねぇ、桐生さん。
私、ちゃんと5年間、待っていたよ?再び桐生さんと出会うために、ちゃんと5年間も待っていたよ?
鈴木くんに告白された時に付き合うことを断ったのは、今も変わらず桐生さんのことが好きだから……。
なのに……それなのに……。
どうして……どうして、私の前に、姿を現してはくれないの……?
私、桐生さんに伝えたい言葉があるんだ。それを伝えようとしたら制止されちゃったけれど、「俺が再び篠原さんの前に現れたら」って……。
でも、でも……っ!現れてくれないのなら、伝えたいことも伝えられないよ……っ!
泣きそうになるのを堪え、私はたんたんと仕事をこなした。そして、昼の休憩時間が終わり、午後の仕事が始まって……あっという間に時間は経過していき、18時の退社時間になった。
「りーおっ!途中まで一緒に帰ろ?」
「あ、早苗……。えっと、ごめん。今日はちょっと用事があって……」
うそ、本当は用事なんてない。ただ、今は1人になりたい気分だっただけ。だから、ごめんね?早苗。
ねぇ、桐生さん。
私、ちゃんと5年間、待っていたよ?再び桐生さんと出会うために、ちゃんと5年間も待っていたよ?
鈴木くんに告白された時に付き合うことを断ったのは、今も変わらず桐生さんのことが好きだから……。
なのに……それなのに……。
どうして……どうして、私の前に、姿を現してはくれないの……?
私、桐生さんに伝えたい言葉があるんだ。それを伝えようとしたら制止されちゃったけれど、「俺が再び篠原さんの前に現れたら」って……。
でも、でも……っ!現れてくれないのなら、伝えたいことも伝えられないよ……っ!
泣きそうになるのを堪え、私はたんたんと仕事をこなした。そして、昼の休憩時間が終わり、午後の仕事が始まって……あっという間に時間は経過していき、18時の退社時間になった。
「りーおっ!途中まで一緒に帰ろ?」
「あ、早苗……。えっと、ごめん。今日はちょっと用事があって……」
うそ、本当は用事なんてない。ただ、今は1人になりたい気分だっただけ。だから、ごめんね?早苗。