「よろしくお願いします。」




えっと…、なんだっけ…、く…、く




「紅羽くんよろしくね!!」




前の席の女子が言った。



あっ!!



そうそう、“紅羽”だ!!




「よろしくお願いします。」




笑顔で紅羽は返してた。




「杉田さんもよろしくお願いします。」



「うん、よろしく。
紅羽くん」



「“くん”はいりませんよ。
“紅羽”と呼んでください。」



「じゃあ、紅羽。
紅羽は敬語やめて??」



「敬語はやめれません。
癖のようなものなので…」




敬語が癖って…、変わってるなぁ…



まさか…、どっかのお金持ちの息子とか!?



…、それはないか。



もしそうだったら、こんな普通な高校に来ないよね。



まぁ…、敬語はいいや。