「りおっ!」


目の前に飛び込んできたりおを親父が抱きゴロゴロと転がった。

親父がりおを抱き転がらなかったら確実に刃はりおの体に埋まってた。


太刀を放り投げ、親父に庇われたりおの体を揺する。


「りお!」


目を瞑ったまま反応がない。


「りおっ!」


力の抜けたりおの体を揺する。

気を失ったまま動かない。




―――腹の子が



全身が総毛立つ。

恐ろしい考えが頭の中を支配した。