誓える。
りお以外には女はいらない。
「妹を不幸にしたら許さねえからな」
「ああ。わかってる」
「わかってんなら追いかけろ。俺らは部屋に戻る」
ドアに向かう仁と毅の背中を振り向いた。
「仁、やきもち妬いて悪かったな」
告げると背中をむけたまま後ろ手に手を振り去っていった。
「さてと、」
仁と毅を見送り、りおのいる貸し切りの温泉へと追いかける。
「り、」
内側のドアを開けようとして、中でりおの声が聞こえた。
―――りお?
「……う、 」
水の音がすると同時に聞きなれないりおの声。
開けようとした手を思わず引っ込めた。
「……まさか、」と、
途切れ途切れに聞こえる息苦しい響き。