昨夜、仁がりおを心配してそばにつきたがるのも気に障った。

半分血の繋がった兄妹というだけで、俺よりもりおとの絆が深いような気がして頭にくる。


俺のものだと仁にも知らしめたかった。



「……や、」

抗うりおを襲いわざと首筋に痕をつけた。



「若、やりすぎです」

「ふん」


りおが首を隠したまま頬を染めていた。


「若、大人げないです」

「りおは俺のもんだろ」



ちら。

仁を見ると呆れたなと苦い笑いを溢して、

「わかったからよ。もうりおには触れねえ」

お手上げだと両手を上げた。


「星の数ほど女を抱いた若がねえ〜。嫉妬してキスマーク」

「余計なことはしゃべるな」


過去の女の話しはりおには聞かせたくない。

ギロリと仁を睨んで釘を刺した。


はいはい。
仁が不貞腐れてテーブルに頬杖つきまたソッポを向いた