寄りかかるりおの体は妙に熱い。
目を閉じて、すぅと眠りについた。


「おい、りお大丈夫か?」

「ちょっと寒くて眠いだけ」

揺するとうっすらと目を開けた。

「寒気するだけだからお医者に診てもらわなくてもクスリ買って飲んで寝てれば明日にはすぐに良くなるから」

無理してわざと明るく言う。


やはり変だ。
りおが大丈夫だと答える時は大丈夫ではないことが多い。



「病院へ行くぞ。みんなの言うことを黙ってきいとけ」

「……うん」



半ば無理やりに納得させてりおの震える体を上着で包み支えた。



「……風邪を引かせたか」


薄着にはしないようにさせたつもりだが、北国は予想以上に寒かったのかもしれない。