りおが黒の手帳にまた写真を挟み静かに笑った。


「りお、おまえも連れてく」

「え?」

きょとんとした顔を上げた。


「約束したんだ。丸井を田舎に送り届けるってな」


りおがお茶を出してそのまま固まった。

「二人きりで行くのは無理だから護衛はつくがな」

「え?いいの?」

「ああ、一緒に行こう。ここは榊に任せて、少しのんびりしてこよう」


髪をひとすじ掬って髪にキスをした。


あの銃撃戦の後からりおが時折悪夢に魘されていることを知っていた。


だから、ここを離れてのんびりさせたい。