「行くぞ!」
「はい」
一足先には前広が向こうの階段を上がり制圧していた。
「誰もケガしてねえか?」
「ケガ人はいません。雑魚ばかり残ってたみたいで」
豪華な革張りのソファーにシャンデリア。
血のついた机に椅子。
砕けたガラス。
事務所床には手足を折られてのたうち回ってる男らがいる。
「大神を怒らせるとこうなるってことを頭によく刻んどけ」
転がって足元を掴んだ男の指をぐいと掴み上げ、
ビシュ。
手のひらの真ん中を狙い吹き飛ばした。
血が飛び散り辺りに赤い花が咲く。
「あそこも使い物にされたくなかったら大神に楯突こうなんて考えるな」
銃声と俺の冷ややかな声に転がった男らの顔から色が消えた。
「おまえも弾喰らってみるか?」