「ラル兄!!」
「「あら、いつからいたの?」
「えーあー…さっき。で、あんた、遠慮せず『してない。だから失礼する』

さっさとこの場所から立ち去りたいんだ。




とりあえず断ったし、此処にもう用は無い。

五人に背を向け、歩き出そうと一歩踏み出し――――







『……何のつも「私っ!!キレハさんと一緒にいたいんです!」

たかと思うと、腕を引かれ、ミルさんと向き合う体勢で訴えられた。


『だから、私は「さ、行くわよー」






―――何故


私はミルさんの姉に手を引かれて、家の中を歩いているんだ。

何故、部屋まで用意されているんだ。

何故、私を放っていてくれないのか。






―――今日は本当に厄日だ―――