は?

「その後話聞いて、あたしからチューしちゃったんだってね。
あれ陽平のお兄ちゃんと間違えちゃったんだよね。顔にてるから。あはははは。」

ん?ちょっと待てよ?てことは瞳さんは山本のお兄さんの彼女さんでこの間のチューはお兄さんと間違うたってことになんな。

「有里ちゃん、ごめんな。あたしのせいで変なことになって。」

『いえ。』

「陽平とはなんもないないから心配しないでな。ほな。あたし仕事戻るわ。陽平、有里ちゃんだいじにせなあかんよ?」

「分かってます。」

「じゃあ。」

瞳さんは出ていってしまった。

きっ気まずい…。

「だから誤解や言うたやんけ。」

『ごっごめん。』

「そんなに俺んこと信じられへんかった?」

『信じられんかったわけでもない。でも目の前でチューされたら信じられなくなるやん。』

「それはごめんな?」

『いや。あんたが謝ることない。あたしがちゃん話聞かんかったあたしが悪かったから。むしろ謝んのあたしの方やし。ごめんな?』