次の日、いつも通り学校へ行った。
「明日はテストだからみんな気を引き締めて過ごせよー。特に神守。以上。」
　あぁ、忘れていた。
　明日はテストじゃないか。
　今思えば、俺。
　ずっと楓谷のこと考えてた・・・？
　いやいやいやいや！
　俺は頭を振って伏せた。
「おい、神守ー。何してんだー？」
「別に・・・。」
　さっききっと、周りから変な風に思われたよな。
　こんなことしててもダメだ！
　俺は立ちあがって職員室へ向かった。
「佐藤先生。」
「あら、神守君。捻挫はどう？」
「全然平気っす。」
「そう・・・。でもやっぱり歩き方は捻挫した人よ？」
　笑われた。
　そんなことより、俺が佐藤先生のとこに来たのには、理由があった。
　決して佐藤先生が綺麗だからとかではなく。
「先生。あの・・・聞きたいことがあるんすよ。」
「ん？」
「楓谷って・・・。」
　そう、俺はあいつのことがどうしても気になる。