相談室の前に来た。
 俺は心を落ち着かせた。
「・・・俺は・・・できる。俺は・・・強い・・・!」
 そう心に誓わせ、涙をしっかり拭った。
 そして相談室のドアを開けた。
 そこには楓谷とカウンセリングの先生がいた。
「神守君・・・?」
 楓谷は驚いている。
「神守さん?今、楓谷さんはカウンセリング中です。」
「先生!私はもうカウンセリングなんて受けません!」
 楓谷が怒鳴った。
 そうだ、楓谷はカウンセリングをやめたいと言っていた。
 そして俺は、楓谷に用がある!
「先生。」
「何ですか」
「いい加減にしろ」
「神守君・・・!?」
 俺は先生にこんなことを言ったのは初めてだし、こんなにムカついたのも初めてだ。
「神守さん。貴方、目上の人への態度が大変悪いですよ!?」
「楓谷はやめたいって言ってる!」
 俺は先生に対立した。
「ダメです。楓谷さんはまだ悩みが晴らせていません。」