２時間目の体育で俺は足をくじいてしまったため、保健室に向かった。
　保健室のドアを開けるとそこには学校一美人と呼ばれる保健の教師、佐藤先生がいた。
「あら、神守君。どうしたの？また具合でも悪くなっちゃった？」
　俺はよく具合を悪くして保健室に幾度となく通っていた。
　別に先生目当てじゃないのだが、きっと周りからはそう思われているのだろう。
「足くじいたっす。」
「まあまあ。」
　そう言って佐藤先生は俺を椅子に座らせ、足を台に乗せて、足に触れてきた。
「んー、捻挫かしらね。病院に行った方がいいかも。一応湿布貼っとくね。」
「はい。」
　優しい顔で俺に微笑みかけてきた。
「はなちゃーん！湿布持ってきてくれる？」
　先生が奥の方を覗いて叫んだ。
　誰に言っているのだろう。
　俺も好奇心で奥を覗いてみた。
　少し見えたのは制服から女子生徒とみた。
「・・・え？」
　こちらに歩いてきた。
「湿布、湿布！」
　その子はコクッと頷いてどこからか湿布を持ってきた。