彼女は俺と同じ学校の制服を着ていた。
 そしてちらっと見えた名札。
 楓谷はなび。
 俺の隣の席の不登校の女子。
「あ。」
 そして俺はその辺の店の時計を見ると8時10分になっていたことに気付いた。
 猛ダッシュで学校に向かったが、既に遅く、HRが始まっていた。
 担任のチョーク攻撃でお出迎えされた。
 でもやっぱり、隣の席は空席だった。