次は脇腹を足で蹴られた。
　ものすごい激痛だった。
　その後も何度も何度も蹴られたり殴られたりした。
　３対１じゃ反抗しても抑えられて何もできなかった。
　自分が情けなかった。
　保健室に行こうか迷った。
　保健室には楓谷がいるし、この傷見て事情聞いたらきっと責任感じるだろうし。
　でも体中が痛え・・。
　しばらく倒れ込んで身動きができなかった。
　やっとで立ち上がる。
　保健室に行くのはやめよう。
　鞄に何かあった時にって入れられてた絆創膏を傷に張り付けた。
　玄関にあった鏡で自分の顔を見るとひどい顔だった。
　すぐに家へ帰った。
「お兄ちゃん!?どうしたの!?」
　朝陽が俺の顔を見て叫んだ。
　それを聞いた母さんがやってきた。
「アンタ！それ・・・・！」
　２人は俺の顔を愕然とした顔で見た。
　目を合わせられなかった。
「絆創膏・・・足りなかったから・・・」
「喧嘩かい？それとも誰かにやられたのか！」
　母さんが俺を問い詰める。