「それ記憶が戻りかけてんじゃねぇの?
 婚姻届けのことは本当だしその時の憂姫の笑顔は最高だったって蜜と話したし。」


やっぱりそうなんかな…。


昌が言うんだから本当なんだとは思う。


けどさ…。


今の俺はまだ憂ちゃんと付き合ってる自覚がない。


片思いだった憂ちゃんが彼女になったと思ったら結婚…。


普通に着いていけない。



「まぁそのことはいいからさ。
 とにかくまずは憂姫へのクリスマスプレゼントが先だろ?」


「そうだった!!」


それから俺たちは面会時間が終わっても2人で病室で話した。


だけど俺の記憶のことについて触れることはなかった。