「ただいま」
「純!おかえ……り」
「あれ。萌子ちゃん」
「庵君、茉咲ちゃん久しぶり」
久しぶりに萌子を連れて来たからだろうか。
庵と茉咲は言葉では表せないくらい凄い表情をしている。
「茉咲ちゃん、お腹空いちゃった。ごはんもらっても良い?」
「え、あ…うん!もちろん!ほら上がって!」
萌子は慌てたようにスリッパを出し、萌子をリビングに連れて行った。
「じゅん、何で…萌子ちゃん……」
心配そうな顔で俺を見上げる庵を抱き上げクシャクシャと頭を撫でた。
「急に、ごめんな」
「ちがう、何で萌子ちゃんごはん食べてくの?」
「あ、えー…っと、萌子のゴハンが好きなんだよ!」
「そっかぁ!僕も大好き!!」
焦った……。
そうだよ、庵は俺が萌子の事避けてたの知らないんだった……。