手を繋いで、教室に戻ると、萌斗と瑠璃が席に座り楽しそうに話していた。
今日は、短縮日課だったらしくもう授業は終わっていて、萌斗と瑠璃しかそこには居なかった。



「あ、柳瀬君、萌子さん」

「手なんか繋いじゃって、ラブラブだね」

「……瑠璃、萌斗…ありがとう」

「いえ!お役に立てたようで何よりです」



俺の、気のせいだろうか?
瑠璃の眼が腫れている様な気がするのは……。

それに、無理して笑ってる気がする……。



「瑠璃?」

「はい?どうなさったんですか?」

「……いや、なんでもない」



瑠璃……?
無理、してるのか?

何だろう、胸が苦しい。
ズキズキする……。



「痛ェ……」