…結局このウキウキの理由は分からないまま、劇団の公演の日になった。 「今日、充貴の演技が見れるんだ…。」 そんなことぶつぶつ言えば、洋服を選ぶ為にベッドから起き上がる。 「可愛くないと、駄目だよね。」 …って、え!? なんで可愛くないと駄目なの!? …自分で自分の言った事が理解出来なかった。 ――この時はまだ。