それから毎日、俺はパチフィスタと剣を交えた。
パチフィスタからの剣を受け止められる様になって来たから、少しは上達しているらしい。

それに加えて、体を鍛える事も忘れなかった。


聞けば、パチフィスタが寝ている場所は洞窟ではないらしい。
その場所まで移動しているようだった。


普段は洞窟にいるらしいけど。
静かだから落ち着くらしい。


その場所に連れてってもらったが、あまりにも普通の部屋で驚いた。
ここはどこなんだと尋ねるも、最後まで教えてくれなかった。


色々話をしたけど、パチフィスタは自分の事は一切語らなかった。
それとなくはぐらかすか、笑って誤魔化すだけだ。


双子なら、もう一人がどうなったのか。
ここまで生きてるという事は、育ててくれた人もいたわけで。


そういう類の事は一切話さなかった。



「僕は教えられるのはこれぐらいかな」


その日も剣を交えていたが、間合いを詰めた俺はパチフィスタの首元に剣を当てていた。
一瞬目を見開いたパチフィスタはふっと笑って、そう言ったんだ。