「・・・行きましたね。」 この国の女王、 ユールレイエン・リューカは呟いた。 早くに夫を亡くし、 この国の全てを仕切ってきた女王。 何もかもを背負っているのに、 能天気なわけがない。 「あなた、どうか レオノーラの行く先を教えてください。」