「言ったろ?俺はお前のピンチには
駆けつける。これからは、夫としてな。」

妖しく笑うシユウはさも自信満々に
自分の所有物のように2,3跡を付ける。

「シユウ、やめてってばっ・・・。」

「ん~?」

聞こえないのかよ!!
絶対聞こえないふりだろ!!

「ん。完了。行くぞ。」

行くぞ。じゃなーい!!


「どうしてくれんのよ・・・ばか。」

俯きこぼしたため息は、
私1人だけ聞こえてる。
上気した頬を押さえ、民衆のもとへ急ぐ。