「残念~」

声の方を向いた。
……ちぃちゃんだった。

「ちぃちゃん!?」

息を切らしちぃちゃんが
得意そうな顔をしていた。

普段運動しないちぃちゃんなのに……。

「光!」

「千紘、さんきゅー」

ちぃちゃんが何かを光君に投げた。
それを光君がとる。

「なにそれ?」

光君が私に笑いかける。