「千紘、お前は……」

光君が小さい紙をちぃちゃんに渡した。

「頼んだ…!」

「うん。まかせてってことよ!」

ちぃちゃんが人ごみに紛れて見えなくなる。
巫女は私たちに弓矢を向けた。

「今度こそ殺す……!」

巫女が撃とうとする。

絶体絶命。

…と急に光君がまた私の手を引いた。

「いったぁ~」

「今の状況で言うな。」