『神ニ捧ゲヨ。ヒュールラ、ヒュールラ。
神ハ、オ前を待ッテイル。
オ前ハ“生贄”。神ニ選バレシ“生贄”。

神ニ捧ゲヨ。葉ガ散ル前ニ…。』

ジジジジジジ…と音を立て
ぷつんときれた。

「若干、怖いんだけど……」

「んなの、録音したお前が悪い」

こうして私たちは、“妖の詩”を覚えた。