あたしはやっぱり最悪な女なんだ。
心底では、本当に陽を信じてるのか分からなくなってしまった。

好きだから信じたい。
信じてくれてるから信じたい。

上辺だけの思いなのかもしれない。
こんなんじゃダメだ。
あたしは…陽を信じる。
医者じゃないから、病気を治すのは無理だけど…。
信じることくらい、やらなきゃ。
出来ることだけでも、ちゃんとやらなきゃ。

「葵、試合やるっぽいよ」

美海に連れられ、グラウンドの近くに行った。

「茜、頑張ってよ!?美海に恥かかせないでね!」