こっちが恥ずかしくなる。

「なんで葵が真っ赤になるのよ」

美海につっこまれ、思わずビクッと反応する。

「コイツら、初々しいな」

「茜、何大人ぶってんの?バカじゃん」


「茜、そろそろ行くぞ。怒られる」

グラウンドで、コーチらしき人が叫んでる。

「はぁ…」

茜は深いため息をついて、陽に続きグラウンドに向かった。

「葵、本当に陽が好きなんだね」

は微笑んだ美海に、あたしはコクンと頷くことしか出来なかった。

陽のこと、本当に好きで…大好きで…
なのに、なのに…。