陽は、あたしのことを信じてくれてるのに…あたしが陽のことを信じないなんて、ただの最悪な女だ。

こんなあたしでも、信じてくれてる人がいる。好きでいてくれる。
こんな幸せなんだから。
その幸せを無駄にしないように、生きなきゃ。

「…葵、まだつけてくれてるんだ」

陽は、あたしのネックレスに触れた。

「うん…ずっと、大切に持ってたから」

すごいな、と言う陽の胸にも、キラキラとあのネックレスが輝いていた。


「ねぇ、陽」

「…何?」

「…大好きだよ。これからも…ずーっと」