…昔みたいにこう、2人で仲良く喋っていれるだけで。
あたしは幸せなんだ。
だからこの想いは…心にしまっておこう…。

「ねぇ、美海と麻里奈ちゃんには逢ったの?」

すると陽は、何かを思い出したかのように、口をポカンと開けた。

「葵を探してたら、美海たち探すの忘れてた」

「あはは、じゃあ行こっか」

あたしたちは美海の家に向かって歩いた。

「…あ…れ、え!?嘘でしょ!?えぇー!?」

「あ、美海」

「陽、帰って来たの?あれ…明日なんじゃ…」

美海は1人で慌てている。