「葵…帰ってきたよ」

「…っ…」
嘘っ…。

「陽ーーっ!」

あたしは飛び込んだ。
大好きな人のところに。

「陽…」
「ただいま、葵」


相変わらず陽は背が高い。
もともと茶色だった髪を変わらない。
そして何より…

「久しぶり」

太陽の笑顔。
変わってないね…。

「陽…あたしのこと、覚えてたの?」

「忘れないって約束したじゃん。忘れるわけないよ」

涙が、止まらなかった。
止めようとするほど、嬉しくて嬉しくて、気持ちが溢れて止まらない。