「あーいー!今日も暑いねっ!」
「…ん」

あれ…ここ…。

「あたし…」
あ…あたしあのまま、船の上で寝ちゃったんだ。

きっと、あたしを起こさないように、そのまま船で寝かせてくれてた。

「葵?」

「あー、ごめんごめん」

「麻里奈ちゃんとこ行こ!」

あたしは船から出て、麻里奈ちゃんの家に向かった。

あたしはどれだけ船の上で寝てたのだろうか?
太陽はもう、ほとんど真上の位置にある。

「葵、麻里奈ちゃんから何か聞いた?」

「…え…えと…」

「陽のこと」