あたしの中で、しばらく時が止まった。

陽…やっぱり帰ってくるんだ…。
嬉しさと同時に、不安に襲われた。

「葵…」

「麻里奈ちゃん、陽…いつ帰ってくる?」

「葵、知ってるの?確か…7日だったような…」

8月7日…。
今日は、7月28日。
あと10日くらい…?

「本当に…陽は帰ってくるの…?」

「えぇ、あたしも聞いたわ」

もし、本当に陽と再会出来たら…。
あたしはまず、どうしよう?
何か…何か言わなきゃ。

本当に大切なこと。


カップに入ったソーダ水が、輝きを増した。