お母さんは、ある星の砂を取った。
「葵、覚えてる?」
小さな小瓶の中に、キラキラの星の砂と、ネックレスが入っていた。
あたしはふと、胸元で光るネックレスを見た。
「…これって…」
同じ?
…いや、違う。
どこかが微妙に違った。
「あたしの勘違いか…」
「葵、どれにする?」
隣でお母さんがニコニコと笑いながら言う。
「…あ、これ…」
あたしは1つの星の砂を指差した。
ひまわりみたいな…そんな感じだった。
「了解!じゃあ買ってくるわね」
あたしは外に出た。
青い空に、入道雲…。
ひまわり…今年も、咲いてるかな?