懐かしい、この風景。

俺たちは船を降りた。

「すごいね!きれ~い」

「だろ?…あ、ちょっとここで待ってて」

俺はダッシュである場所に向かった。

その場所とは…。

「変わってねぇな…」

ひまわり畑…。

葵、すごい好きだったよなぁ~…。

…彼女がいながら、葵のこと考えてる俺って…。

「あれ?陽くん?」

後ろから、なんか聞き覚えのある声がした。

「あ、麻里奈ちゃん」

「覚えていたか!サッカー少年!」

人差し指を、俺に向かって突き出す。