ありえない…コイツと付き合うなんて、絶対ありえない。

そう思ってたのに。

「別に…いいけど」

俺は軽い男だ。

なんでこんな奴と付き合ったんだろう?

葵にもきっと嫌われるだろうな。

でもその時は不思議と、葵のことを忘れていた。




「ねぇ、陽って島から来たんだよね?」

「まぁ…」

一旦、退院が出来ることになった俺は、アイツと過ごしていた。

「あたし行きたい!連れてって♪」

仕方なく新山を連れて行くことにした。

葵には絶対に会いたくない。