「…あ…かね…っ」

溢れる涙を止めずに、私は茜に抱きついた。

水色…海の色…
綺麗な海の色…
美海の色…。

茜はそう言ったよね。

美海色の指輪。

きっと私は、今…世界で1番幸せだよ…。

そして、世界1の幸せ者になれると思うよ…。

そのまま夜明けまで、2人で海でずっと過ごしてた。

朝焼けに反射する海は、すごい綺麗で…。

まるで、この指輪みたいだった。


2人でずっとこの海を見ていた…


茜が微笑んで、唇をそっと重ねた。




~END_.。*:・゚