なんで麻里奈ちゃんに相談したのかは、よくわかんないんだけど…。

私は、今日の日付を思い出した。

8月3日…。
それは私の誕生日。

自分で覚えてなかったことが、1番びっくりだけど…。

「美海…!」

名前を呼ばれて振り向くと、左手を掴まれた。

「えっ!?」

暗くてよく見えなくて、ものすごい慌ててしまった。

「美海、見て」

茜が私の左手にライトを当てる。

「………っ!!」

やばい…涙出そう。

シルバーのリングに、水色のキラキラ輝くダイヤがついた指輪。