…ん?待って? 葵って今も島にいるの? 本州行っちゃってるんじゃなかったっけ? 連絡先知らないし…。 「美海ー!」 隣の部屋から、私を呼ぶ茜の声がした。 「何?」 立ち上がって、茜のいる部屋へと向かう。 「ほら。葵から」 渡されたのは、1通の葵っぽい封筒だった。 自分の部屋に向かいながら、渡された封筒を開けた。 封筒に入っていたのは、2枚の紙。 私は近くにあったベッドに座って、便箋をゆっくりと開いた。