…一目見てわかった。 見慣れたこの字…やっぱり変わってない。 美海からだ…。 あたしは急いで部屋に戻り、手紙を開いた。 『葵へ』 その字も、昔から少しも変わってない可愛い美海の字。 あたしが忘れるわけがない。 ゆっくりと文章を読んだ。