ある日あたしの家に、1通の手紙が届いた。
…もうもとのあたしに戻り、今は美海と東京の高校に通っている。
ほとんど荒れ果てていた高校も、もう終わりを告げる。
学校に行ってた頃も、ケンカしたりサボったり、少し悪ふざけ程度で、窓ガラス割ったり、事件起こすまでとはいかなかった。
手紙の送り主は…
『朝岡 陽』
封筒を開けると、陽のお母さんの字のメモが入っていた。
『陽からの葵ちゃんへの手紙です。読んであげてね』
あたしはそっと、手紙を開いた。
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