砂浜を歩くと、爽やかな風が吹いていた。
今日も空は晴れて、太陽が輝いている。

「陽…大好きだよ?」
「俺も、大好き…」

陽が何かおかしかった。

「は…る…?」
呼んでも返事はない。

陽はあたしに寄りかかったまま、動かない。

「ちょっと待って…陽!?陽ー!」

「どうしたの、葵!」

ちょうどいいところに麻里奈ちゃんぎ来た。

「麻里奈ちゃん!は…陽が…!」

麻里奈は冷静になって、ポケットから携帯を取り出して、照幸さんに電話した。

「…陽っ」