お母さんは、急ぎ足で出ていった。

あたしは部屋に行き、窓を全開にした。
こうするだけで風が入り、すごい涼しい。

「はぁ…」

あたしは窓際に置いたベッドに腰掛け、クッキーの入った袋を開けた。

空気が甘い香りに変わる。

あの人は昔からこういうのが大好きだけど、あたしは料理が、すごい苦手だ。

いつもお母さんに、嫁に行けるの!?とか心配されている日々だ。

あたしは今こんなんで、未来はどうなるんだろうか?

これから先が怖くてしょうがない。