その顔が、すごい嫌みのように見えるよ…。

あたしは思いっきり、理菜から目を反らした。

あんな顔見てたら、ウザさが増すよ…。


「…葵ちゃんっ!」

「…ぇ?」

後ろに並んでた子に名前を呼ばれた。

まわりには、あたし達の学年の3年しかいない。

あれ…
「あたし、寝てた?」

「もう、ぐっすりとね(笑)」

また理菜の笑い声が聞こえた…けど、そっちには振り向かなかった。

また嫌みったらしいあの顔を見たくない。